logo para.jpg

寄生虫に関する検査・診断・治療および研究を専門とする研究室です

寄生虫検査について

・当教室で実施する寄生虫検査は、症例収集を目的とした研究目的のスクリーニング評価であり、診断を目的とした臨床検査ではありません。
・検査はすべて無料で実施いたしますが、サンプル送付の際には、個人情報を匿名化した症例サマリーを同時にメール添付いただくなど、情報提供を宜しくお願いいたします。
・当教室では外来診療を実施しておりませんので一般の皆様から直接相談を受け付けることができません。寄生虫感染が疑われる場合には、お近くの医療機関にまずはご相談ください。

メール(医療関係者限定)
para@med.kanazawa-u.ac.jp

検体送付先
〒920-8640 金沢市宝町13-1
金沢大学医薬保健研究域医学系
寄生虫感染症制御学
所 正治

糞便サンプル

糞便サンプルによって、以下の原虫等の検索が可能です。

■顕微鏡による形態学的な検出・同定
MIF法
シスト・栄養型(赤痢アメーバを含むアメーバ属、ジアルジアを含む鞭毛虫類、ブラストシスチス)
オーシスト(イソスポーラ、サイクロスポーラ、サルコシスチス)
虫卵(蠕虫類)

ショ糖浮遊法
オーシスト(クリプトスポリジウム、イソスポーラ、サイクロスポーラ、サルコシスチス)

培養法(田辺千葉培地)
栄養型(腸トリコモナス類、レトルタモナス類、ブラストシスチス)

■糞便抽出DNAを用いたPCRによる検出・同定が可能な虫種
Cryptosporidium spp.
Entamoeba spp.: E. histolytica, E. dispar, E. moshkovskii, E. hartmanni, E. coli, E. polecki etc.
Giardia intestinalis (syn. G. lamblia, G. duodenalis )
Enteromonas hominis, Retortamonas intestinalis, Chilomastix mesnili
Pentatrichomonas hominis

実験的なトライアルとして実施可能な腸管寄生原虫類など
(Cysto)isospora belli, Cyclospora cayetanensis, Sarcocystis spp., Microsporidia 等の検索も実施いたします。
個別にご相談ください。

糞便サンプルの取り扱い
・ プラスチックのスクリューキャップ容器に小豆大(水様便であれば数ml)を採取してテープで密閉し、キムタオルなどの吸収材に包み、さらにジップロックなどの外袋で2重包装したものを輸送用の箱に収め冷蔵でお送りください。

注意点
・ 腸管寄生原虫の糞便検査では、原虫の便への排出が一定していないことから、サンプル採取のタイミングにより偽陰性となることが少なくありません。可能な限り異なるタイミングでの複数回の糞便検体の採取、送付をご検討ください。
・ 凍結サンプルでは、凍結融解による形態の崩壊で、濃縮・形態検出が困難になりますので、サンプルが凍結しないようご注意ください。


Slide12.jpg

血液、骨髄・膿瘍穿刺液、角膜上皮掻爬物などを含む組織サンプル

・ 血液サンプル・骨髄穿刺液・膿瘍穿刺液又はドレナージ排液は、薄層塗抹メタノール固定標本/数mlのサンプル(EDTA、ヘパリン添加も可)などがあれば、ギムザ染色による形態検査とDNA抽出による遺伝子スクリーニング検査が可能。
・ 角膜上皮掻爬物については、スクリューキャップチューブに封入して冷蔵もしくは室温で送付いただければ、不活化細菌添加アメーバ生食による培養検査とDNA抽出による遺伝子スクリーニング検査(遺伝子型同定)が可能。
・ 生検サンプルについては、可能であればエタノール固定サンプルがDNA抽出には望ましいが、ホルマリン固定標本、パラフィ包埋切片、染色済みスライドグラスからも時に検出可能。

形態およびPCRにより以下の原虫が検出可能
・マラリア原虫
・トキソプラズマ
・リーシュマニア
・トリパノソーマ
・赤痢アメーバ
アカントアメーバ(角膜炎)
・自由生活アメーバ(脳炎):アカントアメーバ、フォーラーネグレリア、バラムチア

組織切片標本に認められた虫体断端では以下の蠕虫の同定経験があり、ユニバーサルプライマーによるPCRシークエンシング検査が可能
・イヌ糸状虫(Dirofilaria sp., Onchocerca sp.)
・アニサキス(Pseudoterranova decipiens, Anisakis pegreffii
・マンソン孤虫(マンソン裂頭条虫 Spirometra erinaceieuropaei


Slide14.jpg

その他

熱帯地域からの帰国者などに見られる輸入感染症の治療薬には、国内未承認薬が少なくありません。このような薬剤の入手、治療をサポートするために、熱帯病治療薬研究班では、オーファンドラッグ中央保管機関を定め、臨床試験用薬剤として、重症マラリアに使用されるグルコン酸キニーネやトキソプラズマ症の治療薬であるピリメタミンなどを保管しておりますのでご参照ください。
☞ 熱帯病治療薬研究班

検査・診断・治療のための「寄生虫症薬物治療の手引き(2017ver.)」についても、ホームページからダウンロード可能です。ご利用ください。
☞ 検査・診断・治療のための資料

その他蠕虫症、特に抗寄生虫抗体の検査については、
☞ 宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野

エキノコックス症、有鉤嚢虫症などについてのご相談は、
☞ 旭川医科大学寄生虫学講座

不明寄生虫についても、日本寄生虫学会の会員へのコンサルトにより可能な限り対応しているので、ご相談ください。日本寄生虫学会のホームページから直接、ご相談いただくことも可能です。

ページトップへ